再臨界がどうのと、当初の情報が錯綜していますね、相当危ない場面だったということでしょう、なにはともあれ、最悪の事態にならずに良かったとしか言いようがありません。
先日雑誌の取材を受けました、車両の電子化と、スキャンツールの進歩によって、故障診断はやりやすくなったのか??、答えはノーですかね、時代時代の難しさはそれぞれあるので、単純には比べられませんが、ひとつ言えることは、スキャンツールを繋げば、故障を自動診断してくれるという事はありません、整備に必要な情報を教えてくれるだけです、判断するのはやはり、人間です、また、ECUがどの様にデータを認識しているか?が分からないと始まりませんので、スキャンツールが無いと始まらないのは確かです。故障診断をオンボードで行うことは技術的には可能と考えますが、生産コストなどの面も考えると万能なものを車に搭載することは考えにくいですね。
メカニックは手で触って目で見て判断・整備する時代から、目に見えない事を頭の中で想像・考察して診断整備してゆく時代になり、その思考の方向性はとても大きく変わりました。理解されにくい部分ですが、求められる資質から大きく変わりました。もうひとつお客様とのコミュニケーション能力も大変重要な要件です、変わってきましたね。
エンジン警告店頭のW203メルセデスベンツです、早速テスターでデータをチェック、うんうんいろいろメモリされていますが、ここが故障とは当然出ていません。ここは、今も昔も同じ経験で判断してゆきます。あれしてこれして、、整備完了、ロードテストで再確認OKです。今回は企業秘密とさせていただきます(笑)。ありがとうございました。